とてもつらい国外逃亡日記

ポケモンダブルバトルのメモ

PJCS&WCS2022使用構築【重力催眠ルナグラピ】

今回は僕とわいぽんがJCS2022から構築共有を始め、WCSに持ち込んだ【重力催眠ルナグラピ】の構築紹介&総括の記事です。

 

 

1.戦績

(1) JCS
ポケモン太郎
予選5-1 予選7位

決勝トナメ×→TOP32
②わいぽん
予選4-2 予選32位

決勝トナメ×→TOP32
使用者両名がトップカットへ進出し、WCS権利獲得

(2) WCS
ポケモン太郎
Day1 3-3
②わいぽん
Day1 2-3
③謎の外人Enzoさん
Day2 世界89位

 

2.構築経緯


(1) JCS
BO1ルールで重要だと考える要素として
① 知らない相手に確実に決まる、「誘導力」のあるギミック要素
② 不要な択負けを減らす、一貫性のある強力な範囲技
③ 負け試合をひっくり返す、上振れ要素(催眠や麻痺、氷等)
の3点が重要と考えており、過去ルールからこの要素を満たす構築を選択し使っていた。


>グラキュレム(VGC2016)
>テテフライドグラゼルネ(VGC2019)

INC November/Sun series予選抜け構築 【重力催眠テテフライドグラゼルネ】 - とてもつらい国外逃亡日記

(↑今回の原型)
>スカーフイベオーガ(VGC2022)


イベオーガは要素は満たしていたがJCS予選で使用し、一部上位勢に認知をされておりマッチング運次第では抜けれないと考え使用を断念。

考察の結果、VGC2019で使用していた重力催眠+断崖の構築がこの要素を満たすと考え、現行ルール版にリメイクし、使用するに至った。

 

(2) WCS
JCS予選抜けに向けて詰めた結果、ギミック外の選出が想定以上に強いことが判明。BO3を戦っていける構築と判断し、世界大会に持ち込むことを決定。

 

3.構築概要


(1) JCS

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(2) WCS

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4.個別解説

ルナアーラ@ルームサービス

穏やか(S個体値20/JCS時は10)

244-'-125-157-158-112

(H252,B124,D132)

シャドーレイ/催眠術/月の光/トリル

HB-

ファントムガード&フレガ込みA222ザシアンの巨獣斬+素巨獣斬を確定耐え

(A231ラインまで高確率で耐える)

HD-C217命の球黒バドのアストラルビットをファントムガード&フレンドガード込みで確定耐え

S-

・+1ジェットで100属抜き

・ルームサービス発動時に無補正ガオガエンよりSが遅くなるライン

[役割]

構築の軸。
フレガを合わせるとA231ザシアンの巨獣斬+珠オーガの潮吹きを耐える程の高い耐久力で安定したトリックルーム始動と催眠術での盤面整地を担う。
月の光はトリル最終ターンにグラードンの横で打ち、2回目のトリルを展開するプランや、ルナの処理札が少ない構築への詰め等、この構築では必要不可欠な技だった。
重力トリルギミック中も、捨て台詞ガオガエンが断崖プランの弊害となる為、トリル下では下から催眠術を打て、非トリル下でジェット展開が可能なルームサービスを採用。

JCS時でのルナアーラは日本での使用率が特に低く、メテオビームを撃つくらいの認識しかされていなかった為ガオガエン引きザシアン出し、と言ったような立ち回りを誘発し、ギミックが完璧に決まることが大半だった。

ルームサービス、催眠術、月の光いずれもが強力なパーツであり、初見では読めない上に対応も難しいため非常に強かった。

 

ピッピ@気合いの襷

⭐︎JCS時

穏やかHD特化

⭐︎WCS時

呑気HB特化S0

重力/この指/手助け/守る

 

JCS時はエレキピッピで対黒バドを見ていたため穏やかHD。WCS時は別プランを取るようになったためトルネランドのこご風+地震を耐えられるB補正。

Sはトリル後に麻痺状態ルナアーラの下を取れるよう呑気HBに変更。

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不採用技

歌う・・最初期は採用していたが、エレキピッピ等の初手ダイマプランで手助けが必須のため不採用。

採用するとルナ引きのグラのプランも取れるようになるため、立ち回りの幅は広がる。

【役割】
サポーター
初手ルナアーラと同時に投げ、襷を盾に重力での催眠術・断崖の剣に繋げる役割。
気合の襷が強く、初手で対面するザシアンの前でも動かせる点が良かった。
リザードンやレジエレキの横でダイマのサポーターとなる裏選出時でも相手の超火力攻撃を2回吸える点が非常に強かった。

 

グラードン@ハチマキ

意地っ張り(S個体値26/JCS時は22)

205-222-160-"-113-108

(H236,A252,D20)

断崖の剣/岩雪崩/炎のパンチ/寝言(JCS時はヘビーボンバー)

A-最大

HD-オーガからの乱数が微妙に変わるのでDに少し割いた

岩雪崩-高火力範囲技としての採用

寝言-ダイウォールの媒体、構築上苦手なバレルへのカウンターとして採用

S-トリル下でS同族の下を取れるように遅くしつつ+1時になるべく上をとれるライン

【役割】
構築のエース
このポケモンを何回動かせるかが鍵。
ルナアーラ・ピッピでの御膳立て後、鉢巻断崖の剣で相手の盤面を崩壊させる。
威嚇1回程度では誤魔化し切れない超火力でありながら、横に必中催眠術を打てるルナアーラがいるため、相手視点ではダイマで凌ぐプランも取り辛くなっている。

 

リザードン@命の球

臆病CS252

ブラストバーン/熱風/暴風/守る

ブラバ暴風→ダイマエースなので最大威力の採用

熱風→高火力範囲技としての採用、白バド系統に対してのバレル絡みや黒バドに対してダイマをせずに打つため必要。

【役割】

ダイマエース1

重力断崖で荒らした後に着地し削れた盤面を一掃したり、非ギミック選出ではダイマの殴り合いを行う。

トリル最終ターンに着地し、グラリザの並びで断崖ジェットを打ちトリル後も縛りを継続する動きが強い。

 

 

レジエレキ

①JCS時

陽気161-137-76-108-89-261@チョッキ

(H44-A132-B44-"-D148-S140)

A-手助けダイサンダーでイエッサン確定1発

HB-A244+1巨獣斬確定耐え

HD-C222命の球雨ダイスト87.5%耐え

Sなるべく早く

ワイルドボルト/飛び跳ねる/ダメ押し/エレキネット

②WCS時

臆病161-"-76-150-84-253@万能傘

(H44-B44-C236-D108-S76)

HB-A244+1巨獣斬確定耐え

C-199-135ザシアンへの手助けダイサンダー99%〜

201-127ガオガエンへの手助けダイサンダー103%〜

HD-C222プレートダイスト確定耐え

S-無補正レジエレキ抜き

ライジングボルト/ボルトチェンジ/エレキネット/守る

 

【役割】

ダイマエース2

オーガ構築に対するダイマエース

基本的にはリザードンと同じく、重力断崖で荒らした後に着地させ、盤面を一掃する。

JCS時は主にピッピと合わせて投げることで黒バドを見ることを担った。(フレガ込みでメガネアスビも乱数で3発耐える)

構築上威嚇を呼ぶため、ダイサンダー連打で勝てないのが弱くWCSでは特殊型に変更。

練度の高いオーガザシアン系統には初手オーガを投げられがちなので、グラエレキで投げ、天候を取ってからボルトチェンジピッピ交代+断崖で様子見しつつダイマターンをズラす動きが強い。

雨オーガのダイストを耐える為、万能傘を採用。副産物で晴れ下ガエンのフレアドライブも耐えられるようになった。

BO3では水技を受けた際の耐久からチョッキと誤認させる事があり、守るが非常に刺さった。

 

 

・6匹目

[JCS時]

ガオガエン@防塵ゴーグル
わんぱく202-135-138-✴︎-127-79(S個体値29)
H252-B124-D132
HB-A238白馬のダイアース確定耐え
D-残り
S-無補正ガオガエンミラーで下を取れるように

フレアドライブ/地獄突き/猫騙し/捨て台詞

[役割]

対パルバド専用ポケモン

黒バドに抗うための悪技採用だったが挑発で良かった。

 

[WCS時]

グソクムシャ@突撃チョッキ

勇敢HA252,B4

出会い頭/アクアブレイク/吸血/不意打ち

 

構築単位で対策が必要な黒バド系統、オーガザシアン+ゴリランダー、パルバドの対策枠。 豊富な先制技での〆や、オーガの攻撃を受けての天候奪取、ダイワームでの特殊枠腐らせプラン等想像以上に立ち回りの幅を広げるポテンシャルがあった。 調整はまだ詰める余地があったと反省。

 

5.選出、立ち回りの考え方

 

(1)基本選出
先発:ルナアーラ ピッピ
後発:グラードン リザードンorレジエレキ

≪立ち回り概要≫
相手目線ピッピに集中する必要性が薄い為、気合の襷ピッピとフレガ&ファントムガード+耐久ルナアーラでそれぞれ攻撃を耐え、重力トリルをする。
ピッピ→グラードン交代+断崖を通す上で弊害となるポケモンに催眠術をうち、鉢巻断崖+催眠術の盤面を作る。
自然とダイマックスが残る為、後発に残るリザードン&レジエレキにダイマックスを切り、鉢巻断崖で削り切れなかった残りを倒す。

(2)各構築へのカウンター選出
① VSザシオーガ
先発:レジエレキ グラードン
後発:ピッピ @1

≪立ち回り概要≫
初手ボルトチェンジ→ピッピバックから断崖でテンポを取り、後発ダイマレジエレキで一層する。

② VSパルバド

⭐︎JCS
先発:ガオガエン ルナアーラ
後発:リザードン グラードン

≪立ち回り概要≫
パルキアダイマを切られてリザードンが処理されるのが負けルート。捨て台詞、催眠術をパルキアに集中しダイマを切りづらい盤面にし、断崖で削りを入れた後リザードンで抜く。


⭐︎WCS
先発:リザードン グラードン
後発:グソクムシャ ルナアーラ

≪立ち回り概要≫
グラで削りを入れ、トリルをされた場合はグソクムシャ、非トリル下ではリザードンで白バドへの圧力をかける。パルキアの処理が出来れば勝ち。

(3)その他汎用性が高い選出
①先発ダイマ
先発:レジエレキorリザードン ピッピ
後発:ルナアーラ グラードン

②ジェット催眠orピッピバックトリルの択を押し付けたいとき
先発:リザルナ
後発:グラピッピ

 

 

 

[雑感]

 

初見では読まれない&PTパワーが高い上、自分に有利な運要素もあるのでJCS時は勝てる自信しか無かったのでTOP32で終わったのが本当に悔しかった。

特に再戦という事もあり選出をスタン選出に変えるかどうかで悩んで自分の直感を信じきれず、マニュアル通りの選出をして負けたので後悔が強い。

もっと勝てる構築だった。

 

WCSでは、ギミックを決めれば1戦目は勝てる❗️という考えがあったが1戦目でギミックを決めた後に死ぬ気で捲る動きを全人類がしてきた為、甘い考えだったなと反省している。

ただ、スタン選出のプレイも練習していたのでギミック構築だが対等に渡り合えたのは満足だった。

タスキ黒バドに対してのプランを薄くしており負けてしまったのは後悔が残る。

 

【まとめ】

社会人になって初めて予選を抜けれて本当に嬉しい思い出となった構築だった。

また、"ギミックパ"は組む→決める→勝つ

の流れがが本当に難しくネタで終わりがちだがその中で本当に強いものを組めたのですごく満足した。一緒に組んでくれたさしすさん、grand君、わいぽん君、ありがとう。

 

色々な人にあの構築凄かった❗️と言ってもらえたり、この構築の印象を僕に持っているひとも人もいたり、過去一好きな構築となりました。

 

 

来年はもっと勝ちます