とてもつらい国外逃亡日記

ポケモンダブルバトルのメモ

PJCS2022マスターカテゴリ準優勝【3種のこだわりイベオーガ】

PJCS2022お疲れ様でした!

今回はPJCS2022でイトウショウ選手(ねくさす (@Nexus_0570) / Twitter)が使用し、PJCSゲーム部門マスターカテゴリ準優勝をしたイベルオーガ構築の記事です。

 

 

 

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こだわりカチューシャ

(デメリット無し、威圧&かわいさ1.5倍)

 

・成績

・PJCS2022本戦

   準優勝 (イトウショウが使用)

・PJCS2022インターネット予選

   最終1770 68位 

→予選抜け(ポケモン太郎が使用)

・INC全て

   ボーダーまで惜しい感じ(小野が使用)おののん (@onoDyna) / Twitter

 

・構築コンセプト

ヌケニンによる選出誘導で相手の選出のパワーを落とし、ライチュウによる電気技の抑制を絡め、選出段階&選出後も読まれにくい拘りスカーフイベルタルの追い風から拘りメガネカイオーガの潮吹きを通す強力なギミックで初手からテンポをとりツルギサンダーでゴリ押しスイープorヌケニンで詰める

 

 

【構築経緯】

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当初は強いか懐疑的でしたが、ギミックが決まった時の決定力や環境外の構築のため得られるアドバンテージ、使っていて楽しいという中毒性を評価しここから4ヶ月擦り続けました。

原案は避雷針枠がガラガラだったが、初手での猫騙し持ちの選出抑制や高速からのS操作、VSイベルエレキなどを考慮し、ライチュウに変更。

ピッピの枠をヌケニンにすることで詰めるルートの確保&強烈な選出誘導により弱い選出を強いることでギミックで得たアドバンテージからの逃げ切り成功率が格段に上がった。

 

【個体解説】

 

イベルタル@拘りスカーフ

性格:臆病
実数値:201-122(4)-115-183(252)-118-166(252)
特性:ダークオーラ
技構成:イカサマ/バークアウト/デスウイング/追い風

 

ギミック始動役

追い風枠がイベルタルである理由は

①選出段階で初手追い風潮吹きが読まれづらく、場に出た後も猫騙しを撃たれづらく悪戯心の効かない悪タイプなのでほぼギミックが決まる

②スカーフ追い風後、ダイマックスをしダイアークでのゴリ押しやダイジェットの撃ち合いが出来る

パルキア以外のトリル全てに対して初手ダイアーク潮吹きで強烈な圧をかけれる

と言ったような強みがある

特に①が強く、選出段階でスカーフ追い風+メガネ潮吹きが読まれないため単純にイベルオーガに強い初手ザシアン+ボルトロスなどを呼び、初手対面後も相手視点巨獣+ジェット安定と動いてくるため、スカーフ追い風+潮吹きで両方ワンパンし降参が多かった。

【技構成】

・追い風→ギミックのため必須

・バークアウト→ディアルガなどの特殊伝説へのデバフや黒バドに対して詰めとして強い技のため必須

デスウイング→ジェットの媒体

グラバナに対して一貫し生存力を高めれたりダイマ後の撃ち合いで偉い

イカサマ→スカーフイカサマがだいたいのポケモンを半分くらい削れるため単純に強く、グラザシなどに対してこの技を絡めたプランがある&パルキアに対してのダイアークダメージがバクア媒体ダイアークより強いため必要

ダイマックス時の悪の波動が欲しかったが他の4つの技いずれも切れないので泣く泣く切った

 

 

スカーフ追い風→ダイマックス×3ターン→ダイマ切れる→もう一度スカーフ追い風のプランもあるためダイマックスラストターンにダイウォールを選択するなど立ち回りがトリッキーで楽しかった。

 

カイオーガ@拘りメガネ

性格:控えめ
実数値:195(156)-✳︎-111(4)-216(212)-161(4)-127(132)
特性:あめふらし
技構成:潮吹き/根源の波動/雷/冷凍ビーム

C217黒馬のアスビ69〜82
A152エレキの飛び跳ねるジェット68〜81
A152エレキのダメ押しアーク76〜90
C152命の玉エレキの破壊光線ダイアタック70〜83
C152命の玉エレキのエレキネット86〜104
C167命の玉エレキのエレキネット94〜112

→黒馬エレキ対面でだいたい生存出来る

S-追い風下で相手の100族×1.5抜き

だいたいのオーガミラーで上が取れる

 

範囲技で破壊するエース

ほぼ初手に投げ、潮吹きか根源を押し相手に負荷をかけるポケモン

苦手な草タイプはイベルサンダーツルギヌケニンがガン有利のためそもそも構築上出てきにくい&出てきたとしても苦しくないようになっている

追い風潮吹きでザシアンを無限にワンパンした

ヌケニンを通すプランの時はダイマックスもそこそこ切るため耐久も確保した調整になっている。

S+1でザシアンを抜けるのは魅力だがこの構築でペラい耐久のオーガは弱いため無し。

【技構成】

潮吹き.根源→説明不要

雷→オーガミラーに対して打つ

冷凍ビーム→元々ウォール媒体にも出来る守るや瞑想だったがグラザシトドンに対して一貫性のある(ザシは初手で倒すため)冷凍ビームが必要と感じたため採用

耐久が生きる場面が多く、調整が天才すぎた

 

サンダー@命の玉

性格:臆病
実数値:166(4)-✳︎-105-177(252)-110-167(252)
特性:静電気(JCSではプレッシャー)
技構成:雷/暴風/熱風/守

 

この構築のパワーを引き上げる駒

基本的にオーガかイベルが倒れたところに死に出しで投げ、イベルが倒れた場合はダイジェッターとしてダイマを切り立てていき、オーガのところに出す場合はダイマ権をイベルに渡し普通に殴る。

そのためダイマックスを切らずとも強く、最大パワーの技構成にしてある。

ダイマ、非ダイマ両方でパワーが高く最適なポケモンだった。

ちなみに初手で追い風を打ったイベルを倒された場合がこの構築の最大パワーであり、あり得ないくらい強い

【技構成】

雷→10万ボルトは弱いため不採用

ダイマ時の火力、非ダイマ時の火力共に妥協できない為こちらを採用

暴風→説明不要

熱風→晴れ系統に対して必要

守→盤面形成のため必要

 

JCS時にプレッシャーだったのは渡すポケモンを間違えました。S順を見るような機会は皆無なので全くメリットが無いです。

ワンチャン掴めるのに掴めなくしていて本当に申し訳ない。

 

カミツルギ@タスキ

性格:陽気
実数値:135-233(252)-151-✳︎-51-177(252)
特性:ビーストブースト
技構成:リーフブレード/スマートホーン/聖なる剣/見切り

 

vsグラザシやトリル系を見る駒

 

ライチュウヌケニンなどタスキを考慮されるポケモンがいる状態でのこのポケモンのタスキが強く、あまり考慮されない立ち回りをされがちで見切りがよく刺さった。

役割としては特にグラザシに対してタスキを盾に2回行動することで一貫のある攻撃をさして勝つプランや、重めなトリトドンを刺すことが求められた。

ダイジェットが欲しい場面も稀にあったが基本的にこのポケモンダイマックスを切ることは無いのでこの4ウェポンで完結している。

 

 

ライチュウ@突撃チョッキ

性格:陽気
実数値:143(60)-110-86(84)-99(4)-123(180)-168(180)
特性:避雷針
技構成:猫騙し/エレキネット/ほっぺすりすり/フェイント

S-100族抜き

HBD-ザシアンとかキュレムに対してやれそうなライン(全て乱数が絡む)

猫騙しとフェイントを打つポケモンなので陽気

 

後方腕組みライチュウ×

ベンチポケモン

構築にいることが最大の採用理由のポケモン

ライチュウイベルのようなちゃんとしたような投げ方を警戒させること、構築に存在することで安直なダイサンダーを許さないようにすることが役割。

基本的にはBO1で選出することはなく、エルフーン絡みやトルネロス絡み、イベルエレキなど特定の構築に関してのみ選出する。

イベルやキュレムに投げるためSラインはそこを意識し、突撃チョッキを持たし場持ちをよくした。

めちゃくちゃ役立ったので天才アイテムだと思う。

猫騙し→強い

エレキネット&ほっぺすりすり→S操作

フェイント→ワザップ技 初手猫騙し警戒でとりあえず守るザシアンをフェイント+潮吹きor根源で何度も倒した

4月頃は選出してなさすぎたり、だすにしても避雷針意味なくね?となっていたので静電気@光の粉だったが、イベルエレキの増加によりちゃんとした役割を持たせたところそこそこ選出するようになり面白かった。

択製造機です。

 

ヌケニン@防塵ゴーグル

性格:せっかち
実数値:1-142(252)-45-✳︎-51-101(252)
特性:不思議な守り
技構成:ポルターガイスト/影打ち/サイドチェンジ/堪える

ASぶっぱ ミラー&メタモン意識でせっかちB0

役割→イベルオーガで止められないトリックルームであるパルキア始動のバドレックス構築や有象無象の構築に対しての詰め要員(特にオーガザシアン)

このポケモンに関しては練度が特に出るため扱いがダントツで難しいが、グラザシ以外にはほぼ投げるくらいには信用していた。

相手の構築によってはガオガエンでしかヌケニンを倒せない→先発で投げづらいと言ったように、選出を強制したり、立ち回りを大幅に制限出来るため、ヌケニンを選出しない場合でも大いに活躍していた。

持ち物に関しては投げる構築がディアルガやパルバド、オーガ系統なため、防塵ゴーグル一択。

下手なオーガザシアンはお祈りダイアイスで処理するしかなかったりするため非常に楽だった。

 

 

 

【選出】

先発イベルオーガ

裏サンダー+ツルギorヌケニン

 

最大パワーの選出

 

追い風潮吹きから入り死んだ方からサンダーを投げ、イベル生存ならイベルダイマのダイジェット展開

イベル死亡ならサンダーダイジェット展開

黒バドエレキ系統にはバークアウト+根源から入ったりするなど分岐はあるが基本的には追い風潮吹きが一番裏目が少なく通った時のアドバンテージが大きい。

ヌケニンを投げるときはオーガダイマックスを行い相手のガエンを無理やり倒すなどのプレイがある

イベルオーガサンダーツルギを通してのゴリ押しビートダウンプランかヌケニンで詰めるプランの分岐がある

基本的にライチュウを出すとパワーが格段に落ちるため投げません。

 

vsトルネオーガザシ、エルフオーガザシ

 

ライチュウオーガヌケニン@1

通常のオーガザシアンはヌケニン詰めで勝てるが、追い風がトルネ且つツルギがいるオーガ構築は追い風からのツルギダイマックスが止まらないため一番厳しいマッチアップ

前にライチュウを投げて猫フェイントじゃんけんを行い通すくらいでしか勝てないイメージ…、、。

 

リンヤ晴れパ(グラザシロンゲリザトドン)

→イベサンダーツルギオーガ

連打が一番出るマッチアップ

グラにMaxパワー潮吹きを1発入れることとカミツルギを通すことを意識すると良い

初見で相手が正解の選出をするかどうかまで加味すると基本有利なマッチだと考えている。

 

 

 

【後語り的な】

 

4ヶ月近く使い続けたこの構築が全国で活躍して非常に嬉しかったです。

自分自身、この構築をずっと使い続けており練度には自信があったため、本戦でも使う候補でした。

しかし、ギミック自体が本戦に出る人たちにある程度バレており、予選をこの構築で抜けた自分がこれを持ち込むと想定されてしまい、マッチングによってはリスクがあることが懸念点となり、使うことを断念しました。(実際に共有し持ち込んだルナグラに自信があったのもあります)

立ち位置的にはこの構築が一番勝てるだろうと踏んでいた&もっとこの構築を使ってあげたかったという気持ちもあり、誰か使ってくれないかなと思っていたところ、JCS前日にたまたま同室だったイトウシュウくんが候補としていた構築であまり勝てず困っていたため、この構築を教えた所気に入ってくれて本戦での使用を決めてくれました。

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本戦での使用率&各マッチアップ考察

 

正直、BO1に関してのみ勝てる構築であり、BO3は切った構築のためベスト32が限界かなと思っていましたが、彼の肝の座ったプレイで使いこなし勝ち進み、本当に驚きました。

(カチューシャの圧で対戦前からリードするのも驚きました)

 

この構築を使ってくれてありがとう!

 

 

スペシャルなありがとう

このおもちゃを最初に考案していたgrandくん

grandくんからおもちゃを受け継いでネットにupしてくれたみげるさん

みげるさんのおもちゃを発見して使い始めた小野くん